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zoom RSS 感情の取り扱い その1

<<   作成日時 : 2010/10/18 23:00   >>

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      バンガロール@インド in ASV
http://giving-hands.jp/facilities.html 【アートゥマ・シャクティ V】

キッズA 「昨日、Bくんが僕にこんなこと言ってきたんだ。
                   で、すごく焦っちゃって・・・」

キッズB 「いや、A がこうしたからだろう!」

キッズA 「違う、あのときはそうするしかなかったんだよぉ!」

セラピスト「ねぇ A。君にはそのとき、他の選択肢はなかったの?」

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突然はじまったグループ・カウンセリング。
25人のキッズ(患者をこう呼ぶ)と17人のセラピスト。

毎週一回、円陣になって全体カウンセリングが行われる、
ここ、ASVに初めて訪れたときが、ちょうどその日だった。

ここのキッズ(子ども)とは、精神的な病を持つ人たち。
と言っても中学生から50歳くらいまでの【子ども】だが。

どうやらこの日は、寮生活しているみんなの問題を
出し合い、セラピストだけでなく、キッズ→つまり患者
も混じって、問題提起した人に意見を申すのだと。

とはいえ 皆、精神的な病を抱える15歳〜20歳代が
メインの若者。いったいどんな『話し合い』になることやら。

わたしのイメージだと、うつ病パニック症の方には
がんばれ』 や 『おまえが悪い』 的責め文句は
禁句だと思っていた。

しかし、ここでは皆、ひとりに向かって言いまくっていた!!

キッズAが問題提起人であれば、問題だと指摘された
キッズBは、黙っちゃいない。反撃しまくる。

で、その問題とは関係ないその他のキッズたちが
思い思いの勝手な意見、中には批判、攻撃までしてくる。

聞いているわたしは ハラハラものだった。

    えぇ! そんなこと言っていいのか?
    相手は『うつ病』なんだよ?
    逃げ出しちゃったらどうすんのさぁ〜

その間、セラピストが本筋から脱線しないよう、また
キッズの心の機微を読み取りならが、調整していった。

大勢のキッズに攻撃された A は、とうとう、キレた。

キッズA 「みんな、わかっちゃいないんだ、僕のことなんて!
                    もう誰とも口を利きたくない

この時点で わたしは固まった。

    ほら。 どうすんの?
    知らないよぉ〜

セラピールームに 『静けさ』 という緊張が走った。
ひと呼吸おいて、セラピストが口を開いた。

セラピスト「いいのかなぁ〜 A それで? 
             今、君の心で感じていることは 何かな?」

キッズA 「 ・・・・・・・」

セラピスト「さあ、みんなにシェアしてごらん。
         どんなことが君の内側で起こっているんだい?」

しばらく沈黙が流れた。この間、他のキッズも無言だ。

初めて見る光景に、居ても立ってもいられない
わたしの心臓だけが、ドッキンドッキン高鳴る。

居心地の悪さを破るように、蚊の鳴くような声が A から漏れた。

キッズA 「 ・・・・ 怖い。 責められてる。 逃げたい・・・・」

セラピスト「ふ〜ん なぜ怖いんだろうねぇ〜」

セラピストは、彼の言葉から 『怖い』 という感じたもの
だけを拾って、さらに奥深く インナートリップさせた。

数分のやり取り後、彼の言葉がやわらかくなった。
うつむいていた顔が、挙がった。

そして、みんなに向かって

キッズA 「・・・ ご、ごめんなさい! 僕が間違っていました」

と。この間、わずか15分。
セラピストも他のキッズたちも、こんな光景は慣れたもの。

セラピストの「はい、次は誰かな?」の合図で、
A の投げかけた問題は、きれいに終わった。

次のケースも同様に、15分ほどで解決した。

鳩が豆鉄砲を食らったようなわたしを ヨソに、
淡々とカウンセリングが続いた。

ここでは、精神的な病を持つキッズたちを、2〜4年で
社会復帰
させている。それにはこの場所で、社会に
出たときと同じ状況を作らなければならない。

外社会では、誰も腫れ物を触るように扱ってくれないし、
要求されるコミュニケーション能力も、高い。

それについていけないと、即、相手にされなくなる。
そう。また「はみ出し者」に逆戻りしてしまう。

初めて見るここの手法に、ただ目を丸くするばかりだった。

なぜセラピストは、A が漏らした「責められてる。逃げたい」
ではなく、「怖い」という言葉を掘り下げていったのか?

                       つづく・・・

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